石川県加賀市では、江戸時代から続く独特な鴨漁がありまして
なんでも11月から三ヶ月ほどの期間で漁が行われ、年間200羽ほどしか捕らえられないとか
その漁で捕らえられた天然の鴨は「坂網鴨」と呼ばれているそうな
その漁を学びに、「加賀市鴨池観察館」にやってきました
訪問日 2022年1月9日
この観察館では四季折々でいろんな鳥が観察できるそうな
観察館の裏には広〜い沼地(鴨池)があり、野生の鴨がたくさんやってきます
鴨と一言で言ってもいろんな種類があるんですね
よ〜く目を凝らしてみると、たくさんの鴨が見えます
望遠鏡も備えてあるので、鴨の動き、生態もじっくり観察できますよ
なぜか一羽だけシロサギがいます
一匹狼ならぬ、一羽鷺(なんのこっちゃ?)
図太いやつですねσ(^_^;)
望遠カメラもあるので、リアルタイムで観察できます
従業員さんも懇切丁寧に教えてくれますよ
観察館の地下には写真付きで解説されてます
…マガモってオスメスの見た目が全然違うんですね(@_@)
で、坂網漁の話
漁師は狩りシーズンの前に自分で池の草刈りをして、鴨が集まりやすいように準備をするんですね
シーズン外は坂網をこしらえて準備をしておきます
このY字型の網が坂網
夕暮れ、池に集まっている鴨の近くで身を潜め、鴨が餌を求めて飛び立つ瞬間にこの坂網を投げつけ、網に鴨を絡め取り生捕りにするという漁
この網を投げる肩の強さやコントロール、タイミングの合わせ方、鴨の動きなどいろんな要素が絡んでくる難しい漁だなということが、シロートながらに感じる…
ラムサール条約に指定されている片野鴨池
観察館の裏の池は人の立ち入りが禁止されているので鴨が集まってくるみたいですね
それとは別に、この周辺にはいくつもの鴨が集まってくる池があって、そこで坂網漁が行われています
江戸時代から守られてきた自然を大切にして、その伝統が続いている
とても貴重な勉強ができる観察館、あまり野鳥に詳しくなくても一日楽しめると思いますよ(^^)