思い起こせば、最後に愛知県に行ったのは2010年の冬…
まだ結婚していなかった妻と初めての県外ドライブ…
「あつた蓬莱軒」のひつまぶし食べてからの今はなき「新名古屋ミュージカル劇場」にて劇団四季のオペラ座の怪人の鑑賞
開演まで時間があったので、劇場近くの昭和な喫茶店(店名は失念、おそらくもう閉店されたと思われる)で時間つぶし
狭い店内はカウンターが5席ほど、二人がけのテーブルが3つ
その内の一つのテーブルに座り、付き合って間もない二人はブラックコーヒーを注文し、何を話せばいいのやら手探りで会話…
ワタクシたちが先についてすぐ後、隣のテーブルに座った男女…
なかなかにキレイでスレンダーな女性と、ごっつい黒縁メガネかけた見た目オタクっぽい風貌の男…
一月の寒空、店内は暖房がきいてるとはいえ、なぜか男は汗をかいてる、というかシャツに汗染みができるくらいに汗が噴き出している
両の手(かいな)はギュッと握りしめ腿の上、そして目線はずっと下を向いたまま…
女性はその長くすらっとした足を組み、腕を組んだままその大きくクリッとした目でじっと男を睨みつけている
組んだ足先はテーブルの足をコツコツ…と蹴り続けている…
クラシックが流れる静かな店内、異質ともいえるその足音が響き渡る…!
な、なんなんですか、このダブルな緊張感は…!!
訪問日 2021年4月25日
メニュー ミニチキバスケット+デザートセット
石川県で愛知の味を求めるといったら、コメダ珈琲店になるのだろうか
スガ◯ヤは石川県から撤退しちゃったしね、こちらで朝ご飯兼ランチ
↑ちなみに前回訪問の記事ね(^^)
ハム玉子サンドとチキンナゲット
荒く刻まれた茹で卵がホクホク
マヨネーズ少なめで玉子たっぷり
そこにハムの塩気とキュウリの瑞々しさがアクセントになってる
いつか食べに行きたい「コ◯パル」の海老フライサンド…
でもこのサンドもとっても美味しい!
あの時はいろんな緊張感が絡み合い、コーヒーの味を全く覚えていない…
なぜワタクシたちが会話そっちのけで隣の二人の行く末を見守っていたのだろう…
しかしこのコーヒー、苦味がマイルドで飲みやすいな
シロノワールというものを初めて食べてみたんです
シロ(白)ノワール(黒)という対極を並べたメニュー名も気になるが、温かいデニッシュと冷たいソフトクリームも対極の位置づけ
サクサクのデニッシュに溶けたソフトが染みこみ、徐々にしっとりとしてくるその食感の変化を楽しめる
食感だけでなく、染みこみ具合によって甘さが変わってくるのも面白い
とても美味しかったです(≧∀≦)
ごちそうさま〜♪
…結局その二人は30分ほど店内にいましたが、一言も言葉を交わすことなくお店を後にしました…
注文したコーヒーもどちらも一口も口にせず…
ワタクシは数えるほどしか愛知県に行ってないのもあるのだが、愛知県の思い出といったらこの長い長い30分が大半を占めるのである…