懺悔のイタリアン…
先日コロナに感染したワタクシは職場から5日間の隔離生活を命じられた
妻には一週間、自宅内の一室(隔離部屋)から他の部屋に入室することを禁じられ、食事、洗濯、掃除(除菌作業含む)などなど、全てを任せた
せめてものお礼にと、妻が食べたいものをご馳走することになったというわけだった
妻がチョイスしたのはイタリアン
コチラにはかねてから一度は行ってみたいと思ってたそうで、念願の初訪問です
看板の右下には、今やテレビで見かけない日はないというくらいの著名なシェフの写真
あのイタリアンの巨匠「落合務」氏がプロデュースするお店でございます
お料理教室と銘打って、落合シェフが作った料理をいただけるというイベントを月に一度くらいのペースで行ってるそうで
本人とお会いできるチャンスですよ
訪問日 2023年6月17日
メニュー ディナーコース
ちなみにディナーのコースは2種類
このコースともう一つは品数が少ないコース
温前菜とパスタとメインは自分で選ぶスタイル
この日のお品書き
温前菜が3種類、パスタが7種にメインが5種
選択肢が広い
自分が好きなモノを選んでもいいけど、極力食材が被らないように、味が被らないようにシナリオ作り
考えるだけでワクワクしてくる
セレブレっていうノンアルコールスパークリングのワインテイスト飲料で乾杯
アルコール飲みたかったけど、あくまでも懺悔の食事なのでワタクシは運転手σ(^_^;)
オープンキッチンを眺めていたら、複数の調理人が一気に料理仕上げてる
全テーブル分、前菜、パスタ、メインって一品ずつ一気に仕上げてるんですね
なのでどのテーブルも同じタイミングで料理が出てくるし、食事の進み具合もほぼ同じ
効率的だなぁ
始まりの一皿はブルスケッタ
パリパリにトーストしたバケットにフルーツトマトとリコッタチーズを載せ、12年ものの生ハムで包んだオープンサンド
手で持って豪快にかぶりつきましょう
フルーツトマトが甘い
リコッタチーズと生ハムの塩気で一層甘い
冷前菜はとうもろこしのムース
コンソメジュレ、塩水ウニ、毛蟹剥き身があしらってあり、よく混ぜて召し上がってくださいと
ただでさえ甘いとうもろこしのムースにウニの甘みが加わってとても濃厚
毛蟹の弾力ある食感もいい仕事してます
チョイスした温前菜は花ズッキーニのフリット
この時季だけ採れる花ズッキーニにモッツァレラチーズとアンチョビ詰めてカラッと揚げてあります
モッツァレラのコク、アンチョビの塩気、レモンがさわやかにまとめてくれて
これは美味いなぁ(≧∀≦)
フォカッチャが焼き上がりましたよ
バターがジュワッと滲み出る
ワタクシの知ってるフォカッチャらしくないけど美味ければなんでもいい
ワタクシがチョイスしたパスタは「鰯とういきょう、松の実、レーズンのカサレッチェ シチリア風」
いっぱいお客さんいたけど、このパスタチョイスしたのはワタクシともう一人
一番オーダーが少なかったパスタ
鰯とういきょう(フェンネル)、レーズンを組み合わせたこのパスタは南イタリアのシチリアでは郷土料理でもある代表的な味だそうです
たっぷり入れたフェンネルが鰯の生臭さを抑えてて、レーズンの甘みで味付けしてあるって感じ
カサレッチェは断面がS字の8センチ程度の長さのショートパスタ
くぼみにソースというか、鰯やフェンネルがよく絡む
仕上げにこんがり仕上げたパン粉振りかけて、モチモチなカサレッチェにカリカリとした食感のアクセントがナイス
たっぷり入ったフェンネルの風味が大人味
鰯の旨みで意外と濃厚なテイストのパスタでした
メインは国産牛リブロースのグリル
付け合わせには、皮付きヤングコーンのグリル、水茄子パルミジャーノチーズ和え、ルッコラのサラダ
柔らかくサシのたっぷり入ったジューシーなリブロースをシンプルに塩胡椒とオリーブオイルでいただく
濃厚なパスタの後なのにコッテリとした肉を食べられる不思議
品のある甘い脂だからか、一緒に食べた付け合わせやレモンのおかげなのか
ルッコラのほろ苦さが食べやすくしてくれる
さて、デザートは…って、デザートも4種類の中からチョイスするんですか
口頭で紹介されちゃうと考える時間があまりない
レモンのティラミス、ハチミツのジェラート添え
鰯にリブロースとコッテリした流れから、レモンの響きだけでこれをチョイス
レモンの爽やかな酸味と香りが最初にくるけど、意外と…けっこう後味は甘ぁい…
レモンピールの苦味もいい感じなんですが、やはり甘いので…
エスプレッソがよく合います!
すごく強烈な苦味とティラミス…
シメにサイコーでした!!
とても美味しゅうございました(≧∀≦)
ごちそうさま〜♪
なかなかいいお値段するディナー
周り見ると記念日とか何かのお祝いしてる方たちばかり
「なんか…懺悔で来てるワタクシたちは場違いだったのでは?」と妻に問う…
「え?どこが??(笑)」
…妻よ、ありがとう…σ(^_^;)