天富良みやした(石川県金沢市東山)
ワタクシは天ぷら専門店というお店に行ったことがない…
↑秋田の鬼才がたまにアップする天ぷら記事…
毎回生唾を飲みながら読ませていただいているが、もう我慢できない
妻の誕生祝いと称し、今回は天ぷらを妻に提案
思いの外ノッてきたので金沢近郊の天ぷら専門店を検索すると、やはりあまりお店はない
食べログの予算を見てもなかなかの値段…
しかし天ぷら初心者であるワタクシは、料理写真を見てオーソドックスなタイプの天ぷらで、金額的にもなんとかなりそうなお店に初めて行ってみることにした
そこは金沢屈指の人気観光地「ひがし茶屋街」にひっそりと佇むカウンター8席のみのこじんまりとしたお店であった…
訪問日 2023年2月25日
メニュー 楓(かえで)コース
まずは乾杯の儀式
しかし妻はアルコールが飲めない
そしてワタクシはもてなす立場でもあり運転手なので、泣く泣くノンアルコールシャンパンてヤツを二人で注文
ちなみにシャンパングラスの奥に見えるのは、塩とカレー塩、天つゆ
天ぷらのネタによってお好きに使い分けて下さいと…だと?どうすればいいんだ…
早くも右往左往する天ぷら専門店初心者の夫婦
まずは先付としてヤリイカとネギの酢味噌がけ
シャキシャキネギもプリプリイカも絶妙な甘さを引き出す茹で加減
そして菜の花の食感もスバラシイ
マイルドな酢味噌がネギの辛味も菜の花の苦味も優しく包み込んでくれる
くも足の天ぷら
隣の天ぷら熟練者夫婦が「クモ足」っていうから蜘蛛かと思ってビックリしました
調べるとマキエビの頭部の足の部分のことを「くも足」というそうですね
サクサクな食感とエビミソのコク
塩も何もつけなくても、塩気感じるしエビのコクがある
マキエビ
ワタクシが知ってるエビの天ぷらというのは、もっとこう衣がゴツくてサクサクしてるものだが…
これは衣食感がほとんど感じられず、プリップリしてる
なるほどg13さん…天ぷらはただの揚げ物ではあらず
「天ぷらは調理法ですから」か…
ご覧の通り、中央部はレアに仕上げる揚げ具合
表面は甘みが引き出され、中央部はネットリとした脂
g13さん…「火の通った生」って世界観を初めて垣間見た気がします…!!
椎茸のエビ詰め
椎茸をキライだと言ってる残念なヤツラ…
お前ら人生損してるぞ!って言いながらいただきました
白魚の大葉巻き
春が…小さい春を見つけました
大葉の香りが口の中でエクスプロージョン
白魚ってまとめて揚げるとこんなにホクホクするんですね
そして甘い
新ジャガと蕾菜
ジャガイモの甘みと蕾菜の苦味のコラボ
大地よ…ありがとう…
お口直しに野菜サラダ
トマトはアメェはもものすけはアメェは長芋はアメェは、どれもメイン張れるくらいの自己主張の集まり
お口直しがお口直しになってない(笑)
行者にんにく
繊細な葉の食感と茎の香りを楽しむ
白ワイン…飲みてぇなぁ…σ(^_^;)
フグの白子
「あっッッッッついですよ、気をつけてくださいね(笑)」って言われた
慎重にいただくと、そうでもない
中央部が少しレア、すなわち「火の通った生」、これは鮮度がいい証拠
プルプルトロリと溢れ出る旨味と生命力
ナス(ヒゴムラサキ)とコシアブラ
ナスは…激アツ爆弾でした(^◇^;)
しかし肉厚で食べ応えがあって甘い
そして山菜の女王コシアブラ
そのほろ苦さは冬の間だらけてしまった体と胃に気合いを入れてくれる
毛蟹
実は予約電話時にこちらのオススメの香箱がにの天ぷらのことを尋ねたら、終わりそうな時季なので厳しいと言われましてね
それで代わりにこの贅沢な天ぷらをご用意していただきましたf^_^;
毛蟹の身、蟹味噌をとあるモノ(ワタクシは聞きましたけど、企業秘密ということで)で固めて揚げたという
口の中でホロホロと逸れ蟹の旨みが口いっぱいに広がる法悦
蟹の甘み、苦み、風味
一口で蟹の全てを味わえる
そういやワタクシ、毛蟹って食べたことない
北海道のものかと思いきや、石川県でも水揚げされるそうですねσ(^_^;)
エビとレンコンのかき揚げが載っています
緑茶のおかげか、ワサビのおかげか、揚げ物というか油をほとんど感じない
サラサラ飲めるのに、エビもレンコンも食感がしっかりある
イチゴのゼリー寄せ
イチゴとゴールドキウイのほどよい酸味が口の中の油を洗い流し、胃を活性化してくれる
ここで甘ったるいデザートが来たらちょっとしんどいかも
そこまで考えてのこのデザートなのかなと
人生初の天ぷら専門店での天ぷらは、天ぷらに対するイメージをガラリと変えてくれた
今まで食べてた天ぷらは天ぷらだったのだろうか…
こいつはぁクセになりそうですね
季節によって旬のネタが出てくるわけでしょ
こりゃあまた行かなきゃならないな…
とても美味しゅうございました(≧▽≦)
ごちそうさま~♪